見積もり・ご相談

東京出版サービスセンターのご利用案内

初めてのお客さまへ

プロの校正者といえども人間であるかぎり、まったくミスを犯さないわけではありません。また、依頼時の作業指示が正しくないと、校正者が完璧な仕事をしても無駄な結果に終わってしまうことがあります。お手持ちの校正物にもっともふさわしい校正の発注法を選び、適切な作業指示を行うことで、校正を効果的に利用することができます。

校正を依頼するときの基本ステップ

(1)校正作業を行う場所を選ぶ

校正の作業をどこで行うかで、次の2つのどちらかを選びます。

出張校正
校正の結果がすぐにほしいときには、校正者を必要な場所に呼んで作業をさせることが効果的です。通常は、1日単価、時間単価での校正料計算となります。校正者の交通費、作業スペースの確保、待ち時間分のロスなど、受託校正に比べるとやや割高になる傾向があります(料金など詳しくは「出張校正料金および受注システム」をご参照ください)。
受託校正
校正物を当社あるいは直接校正スタッフに送って、作業を行わせるやり方です。出張校正に比べてロスが少なく比較的安価で、文字量などに応じた校正料計算のために事前に予算が立てやすい利点があります。ただし、作業指示を正しく行わないと、離れた場所で作業する校正者の意図とのすれ違いが発生し、期待したものとは違う成果を得るリスクもあります(料金は「メニュー別文字単価表」をご参照ください)。

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(2)原稿のある・なしで作業の種類を選ぶ

校正刷り(ゲラ)と照合する原稿があるとき、ないときでは作業の種類が異なります。

素読み校正
原稿がない状態での作業になります。引き合わせ校正と比べて作業目標の基準になるものがありません。依頼主がどんな成果を期待しているか、どんな懸念を抱いているかをきちんと伝えていただくことが重要です。用字用語の統一なども、程度と必要性を考えて発注することで、より作業精度の高い成果につながります。
引き合わせ校正
資料との引き合わせなど、ゲラと照合する原稿のある校正作業です。発注いただく際にお伝えいただきたいのは、照合モレが発生した場合のリスクの大きさです。照合作業は一般に考えられているほど簡単な作業ではありません。絶対に間違ってはいけない照合作業であれば校正者を複数にしてのチェックをお勧めします。また正しい原稿・資料をご用意いただくのが肝心であることは言うまでもありません。
原稿整理
表記のバラツキを整理したい、ルビをつけたい、使える漢字を制限したいときなどは、組版(文字やイラストなどをページの体裁に配置すること)の前に原稿整理作業を終えておきます。その際、整理のルールが「小学校学習漢字のみ使用」などと厳密なものの場合には、デジタル処理を行うことが効果的です。当社が開発したテキスト処理ツール類「もじかえる」「フィルタリング分析」「ルビ付け組版」(校正支援のためのツール一覧)をご参照ください。

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(3)対象分野によって依頼内容を選ぶ

原稿とゲラを照合する作業に関しては、たいていの分野の校正をお引き受けできます。ただし素読み校正の場合、記述内容を確認する作業は、分野によってお引き受けできないことがあります。

専門分野
最近需要の多いのが「ファイナンシャルプランナー」など各種資格試験のためのテキストの内容確認作業です。中身が専門分野にかかわるため、専門的な知識と校正経験の両方を兼ね備えていないとできない作業になります。当社がお引き受け可能な専門分野に関しては「専門分野別校正実績」をご参照ください。
日本語以外の言語
全文英語などの校正だけでなく、旅行ガイドなどのように、各国の現地語表記についての校正が必要になる機会も増えています。また、あまり英語の知識がなく、イメージ優先でつけたキャッチコピーなどは、ネイティブスピーカーによるチェックが必要です。当社では、英語についてはネイティブのスタッフを抱えていますが、その他の言語に関してはご相談ください。

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(4)要求される校正の精度で作業内容を決める

校正作業は要求される精度、レベルに応じて、その方法が変わってきます。

予想される損害額が大
発行部数が大量で、校正モレがあったときの損害額が大きくなるおそれがある場合には、校正者を複数に増やすのが得策です。違う人間の目でチェックすることで、校正の精度が上がります。ご発注にあたっては、その案件がどれだけのリスクを抱えているかを必ずお伝えください。
工程別による作業内容の違い
印刷物の制作工程は、原稿整理から始まって、初校、再校、三校、色校、検版などいくつもの段階を踏みます。校正には、それらに合わせた適切な精度が要求されます。たとえば、再校以降なのに内容にまで踏み込んだ校正を行っても効果は薄くなります。工程の段階に合わせた適切な作業内容を提案いたしますので、ご相談ください。

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(5)分量と作業内容から必要な納期を決める

校正は、分量と作業内容によって必要な作業時間が決まります。十分な作業時間を確保していただくことがなにより大切です。

特急校正
余裕のある納期が安定した成果を生みます。しかし納期を十分にとれない場合、校正者を増やして同時並行的に作業を進め、納期を短縮する方法もあります。また組版データを当社サーバーに送っていただき、当社内でプリントアウトして即校正作業を行う方法もあります。いずれの場合でも、あらかじめ納期が短いことをお知らせいただくと対応可能な機会が広がります。
小分量の校正
出張校正では、校正者が1日単位で稼働するため、1日分の料金が発生します。1日分に満たないような校正物は、宅配便による送付、FAXでのやり取り、PDFファイルをメールで送付いただきFAXでお戻しするなど、さまざまな対応が可能ですので、ご相談ください。

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(6)校正予算との関係で作業内容を変更する

制作費との関係で校正に割く予算が十分でない場合でも、校正は発注できます。

範囲を限定
たとえば全ページ1字の間違いも許されない出版物と、情報(価格、電話番号など)さえ正確であれば、若干の文字の誤りがあっても、読者が迷惑をこうむることがない出版物とでは、おのずから校正にかけるべき予算も違ってきます。どうしても間違っては困る部分のみに限定して校正を発注することで、高い費用対効果を得ることができます。
作業の深さを限定
校正者は誤字脱字レベルの問題のみに集中して記述内容は執筆者の責任とする、原稿があっても引き合わせ作業は行わない、用語のバラツキは著者の個性として統一しない、翻訳物は原語の1次資料に当たらないなど、出版物によっては作業の深さを限定して予算を削減できるケースもあります。
料金の概算
単行本を1冊頼んだらどれくらいの料金になるのか、いくつかの項目を入力することで即座に校正料金の目安がわかります。あくまで概算ですので、実際のお見積もりとは異なる場合があることをご承知おきください。
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(7)具体的な発注に進む

ご発注前の確認事項

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